ぐーたら女の覚え書き

日ごろ思うことなどの覚え書き。長男7歳、長女5歳、次男1歳の育児記録やら、好きな絵本を気まぐれに紹介やら、色々です。2021年1月からアメリカサウスカロライナ 州へ駐在の帯同をしています。

突然始まる自閉症スペクトラムの話

最近、ヨーヨのコミュニケーションの力が上がってきて、私は随分と楽になった。

 

言葉の発達云々と言うよりは、私が彼に必要とされ、彼が不安な時は私に頼ってくるという関係ができたからだと思う。

 

これは健常児だったら生まれた時から当たり前にある、母子の愛着だと思うんだけど、私たち親子は5年かかってやっとその愛着が生まれてきたような気がする。

 

ゆき氏は当たり前に備わっていた。生まれてすぐから。

 

親が子の力を信じるという気持ちが私にはなかった。というか、行動が意味不明すぎて、信じることができなかった。

診断を受けた時も、ショックより、ですよね感の方が強かった。

 

それはやっぱり私の腹から生まれてきた我が子に間違いはないけれど、何か通じ合えない感じがずっとあって、何を考えてるのか、いろんな場面でどう思っているのか、皆目検討もつかない状態だったから。

 

ヨーヨも孤独だっただろうし、私も孤独だったよ。

 

本当にこれは自閉症スペクトラムの子を育てたことがない人には分かってもらえない気持ちだと思う。

 

そして、この気持ちを分からずに育児できている人は、幸せだな〜と思う。

あぁ、別に私が不幸ということではなく。

 

私は育児書とか、自閉症スペクトラム関連の本を読むのが趣味みたいになってて、色々読んだ。

この通じ合えなさや違和感に悩んでいる人に本当に薦めたいのは、こちらの本。

私はこの本に出会って、ヨーヨの自閉症スペクトラムの理解が深まったし、仕方ないなぁと思える行動が増えた。

健常児と比べるのもアホらしくて無意味でやめた。

あくまで目安として、このくらいの年齢ではこれくらいのことができるんだねー、ふーん、いいねーくらいにしか思わなくなった。

 

これを読んでから、周りからのその場しのぎの励ましや慰めを良い意味で無視することができるようになり、楽になった。

 

最近よく思うのは、結局は親しか子どもの将来に責任なんか持てないわけだし、親が覚悟を決めて向き合うことしか、良い方向に向かうことなんてないんだよね。

 

違和感に目を逸らしたら、後々絶対苦労する。

育て方は関係ない。

 

だって、同じ親から産まれてきて、同じように育ててるゆき氏はいわゆる育てやすい子だもの。(この育てやすい、育てにくいって言葉は嫌いだけど。)

 

佐々木正美先生の本もよく読むけれど、ある程度発達した後じゃないと結構読むのしんどいなって思う。

 

佐々木正美先生の本は、最近やっと読んで内容が入ってくるようになった。

 

コミュニケーションの根っこの部分が育ってないと、本当何言っても全然聞いてないし入っていかないから、「伝わる話し方」とか、そういうのは全然意味ない。

そこ伝わってたら、苦労しないし、診断ついてないから。

 

伝わらないのは自分の言い方ややり方のせい?と思ってしまう。(今ならそうじゃないと言えるけど、当初はそう思ってしまって読むのやめた)

 

なので、売れてるし、有名な先生が書いた本だからと安易に読むのは危険。

 

もうすぐ5歳になるヨーヨ。

私はヨーヨが発達障害じゃなかったら、今見えてる世界は随分と違っていただろうなと思う。

 

運動会やお遊戯会や参観日は楽しみだったと思うし、習い事とかもさせてたかもなぁ。

 

明後日運動会だけど、全く楽しみじゃないどころかやや憂鬱だけど、運動会やお遊戯会の日は、この世に自分とヨーヨしかいないって思うようにしたら、少しはよくなった笑。

 

そんなふうに思い描いていた育児とは違うけれど、この世界を教えてくれて、私を鍛えてくれて、ありがとうとも思う。

 

明後日の運動会はどんな感じか分からないけど、楽しくやってくれたら嬉しいなぁ〜。