バレンタインデー。
ですが。
私の父の命日でもあります。
9回目の、命日。
9年前の今日は、夕方からたくさん雪が降った日だった。
病院から家に帰る道中、泣きながら近くの酒屋に好物のウィスキーを買いに行った思い出。
久しぶりに家に帰ってきた父さんの枕元にウィスキーを置いて、その日は父さんに手紙を書いた。
言いたいことがたくさんあったけど、自由にして好きなことして、短かったけど、いい人生だったんじゃないかと思っていたから、そんなようなことを書いた。
今の彼氏のこと大好きで、私は結婚したいと思ってるけど、向こうは何考えてるか全く分からないから、どうなるか分かりません、とも書いた。
それが今の夫。
父さんはわりとめちゃくちゃな人だったけど、仕事に対しては一生懸命で真摯に向き合っていたし、人に対する情に厚いところがあって、そういうところはとても好きだった。
酒を飲んで絡んでくると本当に嫌だったけど、真っ直ぐで、男らしい人で、人たらしな人だったなと思う。
ただ、結婚向きではない人だったと思う。
母さんはすごい(見る目ない)なと思っていた。
ヨーヨはよく私の父に似てると言われる。
私の父も、父の姉に聞くと育てにくいタイプの子だったらしい。
母は父が亡くなってから、占い師みたいな人に「この人は生まれ変わってまた戻ってくる」的なことを言われ、私が妊娠して男の子と分かった時、「あ、戻ってくる」と思ったらしい。
ヨーヨは、夫側のすごく穏やかで素敵なおじいちゃんから名前の一部をもらったのに、全くその片鱗が見えないどころか、どんどん私の父に寄せていってるみたい。
よく考えたら、図らずもヨーヨの名前の中に、私の父の名前の1文字も入っているからだろうか、、、。
ま、どちらにしても、ヨーヨには父よりは長生きしてほしいなぁと思う。
父が亡くなってからの私の人生は、色々なことがあったな。
変化を嫌う、保守的な私が、海外を放浪したり、転勤族の妻になったり。
3月でパートもやめるから、一旦看護師もお休み。
父が思い描いていたような娘(私)の人生では多分ないと思うけど、まぁまぁな毎日をぼちぼち暮らしているから、安心しておくれ。
今日は長崎の波佐見町へ。
また器を買う。
帰ってから、ヨーヨの友達2人が遊びに来てくれ、男たちはワイワイ何やら楽しそうにしておった。
父さん、今年の2月14日はいい1日だったよ。